来塾された方がよくおっしゃることのひとつに、
「教材をみせていただけますか」
という言葉があります。
なるほど、どのような教材を使われているか知りたいのはもっともなことでしょう。そういう場合、カリキュラムともどもテキストの実物をお見せするのですが、
「これはオリジナルテキストですか」
というご質問をしばしば受けます。もちろん、オリジナルのテキストであればそのようにお伝えしますし、教材会社の塾専用教材であればその旨をお伝えします。
ここでちょっと気になるのが、保護者のなかにオリジナルテキストの方が素晴らしくて、塾の専用教材(あるいは市販の教材)は劣っているというイメージがあるのではないかということ。オリジナルテキストについては別に項目を設けてご説明しますが、実際には目的に応じて使い分けるべきものであって、優劣はありません。
たとえば、ある教科の総体的な指導であれば、塾専用教材(や市販の参考書)の方が説明も詳しく偏りもないので使いやすいと思いますし、地域の学校独自の対策などではオリジナルの教材は欠かせないでしょう。
さて、この塾専用教材はどういったところが発行しているかというと、エデュケーショナルネットワーク、文理、好学出版、育伸社、学書といった主に教材を扱う出版社で、塾(や学校)を相手に取引を行い、専用教材については個人では購入ができない仕組みになっています。こういった塾専用教材には出版社名や定価の表示がなく、ご丁寧にも表紙裏に「クラス」「名前」といった記入欄まであったりします。
また塾名が入っているからといって、必ずしもそれがオリジナルテキストというわけではありません。表紙の巻きなおしは容易に行えますし、最近ではオンデマンド教材というものが多く見られるようになりました。
オンデマンド教材とは、教材会社があらかじめ用意したデータベース教材のなかから、好きな単元やページを塾側で自由に組み合わせて製本できるもので、薄いものであれば1冊500円程度から作成することができるのです。
価格といえば、塾専用教材には一応定価がありますが、塾側でいくらの値段で売るかについては特にとりきめがありません。私の塾では、だいたい定価か、納入価格が安い場合には定価以下で販売していますが、ある塾のホームページを見ていて、なんと定価の二倍もの値段表示がつけられていたのにはびっくりしたことがあります。
結論として、オリジナルであろうが、塾専用教材であろうが、良いものは良いとしかいいようがないのが実際のところです。
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