塾

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え?塾長は授業できないの?

塾経営者というものは、年をとって多少腹が出てきたり威張り散らすようになったりしても、熱血青年講師だった時代を持っているものです。お金のことなんかまったく考えずに、ひたすら教えることに邁進していた姿をどこかに残している、とでもいいますか…。

なんというか、若手講師から見てもどこか通じるものがあるんですよね。子ども好きの血といいかえてもいいでしょう。いつも不機嫌そうにしかめられた眉間のしわがふっと緩むのは、たいていは子どもたちと接している瞬間です。

授業をとっくに引退したご老体の塾長が、自分の孫のような生徒をつかまえて、よせばいいのに「古いやり方」を得々と語る…担当講師にとってはいい迷惑だったりするのですが、その光景は絶対に憎めないし、ああいう風に年をとりたいな、と思わないでもないのです。

ところが最近、一度も子どもたちと接したことのない塾長や経営者がいるということを知って驚きました。たいていはフランチャイズ系の塾なのですが、彼らはまるでコンビニを経営する感覚で塾経営をとらえています。コンビニ経営の困難さ・大変さに想像力が欠如しているわけではなく、「教育」という理想や使命感を持たずに、「投資」「金儲け」の手段として塾業界に進出してくる姿勢が気になるのです。

実際に、あるFC大手塾の親会社は、外食産業のグループであったりします。(この塾がダメといっているわけではありません。問題にしたいのはFCに加わる際の経営者の意識です)

もちろんそういった経営者も、生徒数を伸ばすために良い塾を目指し、優れた講師を雇うでしょうし、設備投資そのほかを怠ることはないと思います。でも、どこか本質的なスタートの部分でつまずいていないだろうか。そういう危惧を持たざるをえないのです。

学校であれ塾であれ、「教育」には手間も時間もかかります。単純な損得勘定では関われませんし、そこには強い教育理念とそこから展開される指導方針があってしかるべきなのです。どんなスーパー講師であれ、多大な苦労と失敗を重ねてようやく一人前になっていくものです。

私などまだまだですが、今でも授業でうまく伝わらなかったり、伸び悩んでいる生徒の相談を受けたりした日などは、なかなか眠れずに悶々とする夜をすごしています。そういった日々を地道に積み上げてこなかった塾経営者のもとで、果たして本当の私塾教育の担い手が生まれてくるものでしょうか。

塾を選ぶにあたっては、その塾(あるいは経営者)の理念をしっかり確かめていただきたいということを最後に申し上げて、この項の筆をおきます。

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