塾

  • ブックマークサービスに追加»
  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに追加
  • livedoorクリップへ追加
  • Googleブックマークへ追加
  • niftyクリップへ追加
  • fc2ブックマークへ追加

小さな成功体験を大きな自信に

中学受験は、まだ精神的にも肉体的にも幼い小学生が取り組むわけですから、大変な部分も多々あります。学校ではいわゆる「できる子」であっても、進学塾のなかに入ると下位に来てしまう、そんな現実に打ちのめされる子もいます。小学校5年生から塾通いを始めたDさんも、そんなひとりでした。

4年生から中学受験学習を始めたほかの子たちと比べると、5年生から入塾したDさんの知識や学力が下回るのは当然のことです。しかし、小学校では優秀な成績を収めているだけに、毎回のテストで平均点を切ってしまう自分に悩んでいたのだと思います。つらそうな表情を見せる日が多くなってきました。なみだ目で授業を受けている日もあります。

そんな彼女に、私は次のようなアドバイスしました。勉強は他人と比べるものじゃないんだよ。昨日の自分に少しでも打ち勝てばそれでいいじゃないか、と。

たとえば、毎回のテストでたった3点でいい、それを10回積み上げたらもう30点も上がるんだよ。そんなことを言ったのです。もちろん比喩的な話なのですが、彼女は熱心に話を聞いてくれ、定期的に行われるカリキュラムに沿ったテストで常に「3点アップ」を目標としました。

ここまでは、どの生徒もできることです。しかし、彼女が素晴らしかったのは、この「3点アップ」のために2週間ごとのテストに向けて「具体的に何をすればいいのか」を考え、それをすべて紙に書き出していったことでした。書き出してみると、彼女がやらねばならないことは、山のようにありました。私たち講師の側は、その数を少しでも絞るようにアドバイスしたのですが、彼女は逆にそれにプラスαをつけていったのです。

実際のテストの結果は、単元の難易度の差、得手不得手、平均点のぶれなどもあって、毎回3点アップとはいきません。しかし彼女はめげることなく、目標である3点アップを達成したときは素直に喜び、下回ったときには何が足りなかったのだろうかと、真剣に悩んでいました。そうしていくうちに、書き出す内容もより具体的に、より鋭く変化していきます。テストに追われるのではなく、テストを利用する。いわばひとつの小さな成功体験として積み上げていく習慣が、自然と彼女に身についていったのです。

2年後の受験がうまくいったのは言うまでもありませんが、彼女が中学受験と塾通いを通して得たものは、「合格」の二文字以上に大きなものであったと思います。

スポンサード リンク
?塾コンテンツ一覧
[↑]ページの先頭へ

運営者・お問い合わせ  プライバシーポリシー
Copyright(c) All Rights Reserved.